【レポート】今ある資産で素早く SaaS ビジネスを〜Amazon AppStream 2.0 を活用した既存パッケージの SaaS 化〜(AWS-35) #AWSSummit

【レポート】今ある資産で素早く SaaS ビジネスを〜Amazon AppStream 2.0 を活用した既存パッケージの SaaS 化〜(AWS-35) #AWSSummit

Clock Icon2022.05.26

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こんにちは。
コンサルティング部 繁松です。

本記事は、2022年5月26日(木)に行われたAWS Summit Onlineのセッション「今ある資産で素早く SaaS ビジネスを〜Amazon AppStream 2.0 を活用した既存パッケージの SaaS 化〜」のセッションレポートとなります。
セッションのアーカイブも公開されますので、詳細はそちらをチェックしてください。

セッション概要

昨今パッケージソフトや内製のアプリケーションをお持ちの ISV 事業者様および IT 部門の方が、新たに SaaS 提供型のアプリケーションを検討したいというニーズが増えています。一方で "SaaS 版を作っても成功するかわからない"、"WEB アプリケーションを作る技術力や知見がない"といった不安から SaaS 提供型における課題があることも事実です。本セッションでは、小さく早く SaaS ビジネスを始めたいお客様に向けて、Amazon AppStream 2.0 を用いた既存アプリケーションの SaaS 化手法をご紹介します。

スピーカー

  • AWS 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 前田 進吾

レポート

  • 想定視聴者
    • パッケージソフトウェアを販売している方
    • SaaSサービスの企画や構築に携わっているので提供方法に興味がある
  • お伝えしたいこと
    • 既存のアプリケーションを使ったSaaS構築の方法
    • AppStream 2.0を利用するメリット

アジェンダ

  • パッケージソフトウェアにおけるSaaS化の潮流
  • 既存パッケージソフトを使ったSaaS化のフェーズ
  • AppStream 2.0 を使ったSaaS構築
  • まとめ

パッケージソフトウェアにおけるSaaS化の潮流

  • SaaS市場の拡大の推移
    • SaaSの市場は年々拡大している
    • 日本国内でもSaaS関連のイベントの開催や、上場する企業も出ている
  • SaaS化の背景
    • お客様の変化
      • 購入する所有の形態から使いたい時に使う利用の形態が一般化している
      • 所有から利用への変化は企業で利用するITシステムでも現れている
    • お客様のITシステムに対する要望の変化
      • 市場ニーズの多様化、ビジネスのグルーバル化への対応
      • 本来の業務に集中したい、導入までの期間を短縮したい
    • 顧客の変化をITシステムに当てはめると
      • クラウドサービスの利用で管理運用の負荷が減り、SaaS化を加速させる一因となった
    • SaaS化された事業者の声
      • 開発保守コストの低減
      • 市場の拡大
  • SaaS化潮流のまとめ
    • 所有から利用が一般的になってきた
    • クラウドを利用することで実現しやすくなった
    • 開発/保守コストの低減などのメリットがある

既存パッケージソフトを使ったSaaS化のフェーズ

  • ソフトウェア提供パターン
    • 1 BYOL
    • 2 シングルテナント型SaaS
    • 3 マルチテナント型SaaS
  • BYOLからどのようにSaaS化するか
    • 下記フェーズ4に進むことでユーザー毎のリソースが不要になるので、運用が最適化される
    • 最終的にはフェーズ3,4を目指す
    • 2 シングルテナント型SaaS
      • フェーズ1 シングルテナント:サイロ化
      • フェーズ2 一部マルチテナント:データ層共通化
    • 3 マルチテナント型SaaS
      • フェーズ3 完全マルチテナント:アプリ/データ層共通化
      • フェーズ4 クラウド最適化:サーバレス化
  • 既存のアプリケーションでSaaS化を検討する場合はまずはシングルテナントで始める

  • 最適化するタイミングでマルチテナントを検討する

AppStream 2.0 を使ったSaaS構築

  • SaaS化の課題
  • AppStream 2.0 を利用することで解決

    • インフラの規模がわからない
    • 運用コストが心配
    • セキュリティの課題
    • アプリケーション改修費用等のコストの課題
  • AppStream 2.0とは
    • デスクトップアプリケーションへのセキュアなアクセスを提供
    • フルマネージドのアプリケーション、デスクトップストリーミングサービス
    • マネージドサービスなのでアプリケーションの中身に集中できる
    • 需要に合わせたリソースを柔軟に調達可能
  • エンドユーザの体験
    • ブラウザからアクセス
    • 事業者が準備したカタログからアプリケーションを選択
    • ブラウザだけあれば利用できる
  • アプリケーション配信までの流れ
    • イメージビルダー
      • サーバOSの選択
      • アプリケーションのインストール
      • 権限毎のテスト
    • フリート(主にインフラの設定)
      • インスタンスタイプの設定
      • ネットワーク設定
      • 最大セッション時間
      • キャパシティ設定
    • スタックの設定(主にユーザ操作に関する設定)
      • クリップボードの共有設定
      • ファイル転送の許可/拒否設定
      • ローカルプリンタアクセスの設定
      • カスタムブランディング設定
  • カスタムブランディング機能とは
    • カタログページをカスタマイズできる機能
    • カスタマイズすることでAppStream2.0を使っていることをわからなくする
    • ブランドイメージを損なうことなくアプリケーションの配信が可能
    • ロゴ/ハイパーリンク/カラーテーマ/ファビコン等が変更可能
  • チュートリアル
  • AppStream 2.0の全体像
    • AppStream 2.0 マネージドVPC
      • 自動的に作成されるVPC、リソース
      • AWSで管理されている
      • インフラ管理の工数削減
    • エンドユーザーの認証方法
      • AppStreamに備わっているユーザプールの利用
      • SAML2.0によるIDプロバイダーとの連携
      • 独自のIDサービスを構築し認証
    • 通信プロトコル
      • NICE DCV:安全で応答性の高いストリーミング配信が可能
    • 誰がいつアクセスしているかの情報をAWSサービスを利用し可視化や分析が可能
  • 事例
    • 既存の環境に一切手を入れずサービスを構築
    • セットアップ時間の短縮
    • 運用工数の削減

まとめ

  • アプリケーションを配信するという考え方でSaaSを始めることは可能
  • AppStream 2.0を用いて小さく早くSaaSビジネスに着手することができる

さいごに

SaaS化をおこなうまでの背景や最近の動向についても知ることができ、AppStream 2.0を利用するメリット等もわかりやすい内容のセッションでした。
私もチュートリアルを実施してみようと思います。

内容に興味を持たれた方は、ぜひ AWS Summit Online のサイトに公開される資料をチェックしましょう。
今ある資産で素早く SaaS ビジネスを〜Amazon AppStream 2.0 を活用した既存パッケージの SaaS 化〜  

以上、繁松でした。

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